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【歯科のボトックスと美容のボトックスの違いとは?】
「ボトックスって美容のイメージがあるけれど、歯医者さんでもやってるの?」 そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、ボトックス(正式名称:ボツリヌストキシン製剤)は、美容医療だけでなく、歯科領域でもさまざまな目的で活用されています。 今回は、歯科のボトックスと美容のボトックスの違いについて、わかりやすくご紹介します。
▶ 共通する基本メカニズム
ボトックスとは、ボツリヌス菌がつくるたんぱく質を有効成分とした医薬品です。 筋肉の動きを一時的に抑えることで、過剰な緊張や動きをコントロールします。
歯科・美容のどちらも、この「筋肉の動きをゆるめる」作用を活かして治療が行われます。
▶ 用途の違い
◉ 美容目的のボトックス(美容皮膚科・美容外科)
- 額や眉間のしわ、目尻の笑いジワなどの改善
- エラ張り(咬筋)の縮小による小顔効果
- 口角・あご・首などの表情筋のリフトアップ
◉ 歯科でのボトックス(咬筋・口腔周囲の治療)
- 食いしばり・歯ぎしりの緩和(咬筋への注射)
- 顎関節症の痛みや開口障害の改善
- 歯が欠ける・詰め物が外れるなどの破損防止
- 咬筋過活動によるエラ張りの軽減(審美的効果もあり)
- ガミースマイルの改善(上唇挙筋への注射)
▶ 注射する部位の違い
- 美容ボトックス:主に表情筋(額・眉間・目尻など)
- 歯科ボトックス:主に咬筋(奥歯で噛む筋肉)や口元の筋肉(上唇・あごなど)
歯科では、噛む・食べる・話すといった機能面に着目し、治療としての目的が強いのが特徴です。
▶ 使用薬剤・単位数の違い
製剤そのもの(アラガン社製など)は共通することが多いですが、 目的によって使用量や注入深度・回数が異なります。
- 美容では「表面の筋肉への少量投与」が多い
- 歯科では「深部の筋肉への適切な量と技術」が重要
咬筋は厚みがあるため、解剖学的な知識と適切な注入ポイントの理解が必須です。
▶ 医療としての扱い
- 美容のボトックス:主に自由診療(美容医療)
- 歯科のボトックス:自由診療でありながら医療目的(治療)としての位置づけが明確
特に「食いしばり・歯ぎしり・顎関節症」の症状に悩む方には、機能改善の一環として正当な治療手段となります。
▶ まとめ
ボトックスは美容のイメージが強いかもしれませんが、歯科では“噛む・守る・痛みをやわらげる”ための、れっきとした医療手段として活用されています。
歯ぎしりや顎の疲れ、エラ張りなどでお悩みの方は、 「美容」ではなく「歯科」でのボトックスが、最も適した選択肢となることもあります。
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