Implant
インプラント

インプラントとは
インプラントとは、様々な原因で歯を喪失した部分に人工歯根を歯の代わりに打ち込みその上部に被せものを装着することで咬合回復をする治療法です。生体親和性の極めて高い人工歯根を顎の骨に埋入します。 インプラント治療は入れ歯やブリッジ治療と比べ長期生体内生存率が高いといったデータがあり、世界各国の論文で評価されており、今現在歯を喪失してしまった箇所への治療方法の中で最もQOL回復が可能な治療です。歯茎を切開せずにインプラント治療が可能になり、術後の痛みを最小限にとどめる事ができるようにもなっています。
当院のインプラント治療の特徴
専門的な知識を持つ医師が治療を担当

専門的な知識を持った医師が治療いたします。場合によっては、医師2名以上で治療をさせていただきます。 インプラント手術執刀経験以外にも多数外科手術執刀経験がございますので、安心してエビデンスのある質の高い治療を受けていただくことができます。
CGF(concentrated growth factor)再生療法を導入
患者様の血液を遠心分離機にかけフィブリン(かさぶたの素)を採取しそれを創傷部位に用います。
自己血液から採取するため添加物が一切入っておらず、完全自己血液由来の血小板や成長因子を多く含んだフィブリンゲルを用いる事で感染を起こさず治癒を促進させることができます。
静脈内鎮静法下でのインプラント治療が可能

当院では、日本歯科麻酔学会の認定医である院長が常駐しているため、多くの場合、局所麻酔のみで行われるインプラント治療でも静脈内鎮静法が適応可能となっております。
これにより、手術に対す恐怖心をやわらげることが出来るので、リラックスした状態で治療を受けることが出来ます。
治療の精度を高めるために当院ではガイドを使用
当院では、インプラント治療の際にストローマン社の「ガイデッド・サージェリー(GuidedSurgery)」を採用しています。これは、CTで得られたデータをもとに、コンピューター上で治療のシミュレーションを行い、正確にインプラントを埋め込むためのガイドを作製するシステムです。ガイデッド・サージェリーがあれば、より安全で精密なインプラント治療が可能になります。
インプラントとその他の補綴治療との比較
インプラント | ブリッジ | 保険の入れ歯 | |
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審美性 | ◎天然歯とほぼ同等 | △金属の部分が目立つ | ×入れ歯のバネが目立つ |
機能性 | ◎天然歯のように しっかりと噛むことが出来る | △支えている両側の歯の状態によって咀嚼能力が変わる | ×咀嚼の能力が大幅に低下する |
違和感 | ◎顎の骨に直接埋入しているため、違和感なし | ○なし | ×慣れるまで異物感を感じる |
周りの歯への影響 | ◎なし | ×隣の健康な歯を削る必要がある | ×バネをかける歯に 負担をかけてしまう |
寿命 | ◎半永久的 | △7~8年 | △7~8年 |
保険 | ×保険適用外 | ◎保険適用 | ◎保険適用 |
機能性と審美性で選ぶインプラント治療
インプラントは入れ歯やブリッジに比べ、特に機能性と審美性の点で優れた治療法です。ブリッジは、歯がない部分の両側にある健康な歯を削り、その上に人工歯をかぶせる方法です。機能性はインプラントとほぼ同じですが、奥歯の治療では金属部分が目立つことがあります。
入れ歯は、金属の留め金を両隣の歯にかけて人工歯を固定する方法です。人工歯が固定されていないため咀嚼能力が低下し、バネを使った治療では審美性も損なわれます。一方、インプラントはメインテナンスをすれば半永久的に人工歯が長持ちします。
入れ歯やブリッジは、7~8年程度で交換が必要になるうえ、他の歯や顎の骨に悪影響を及ぼすこともあります。特にブリッジは隣の健康な歯を削るため、その歯に負担がかかります。また、インプラントと異なり、人工歯が顎の骨と密着しないため、歯のない部分の骨が痩せていくこともあります。
しかし、入れ歯やブリッジには治療期間が短く、保険が適用されることがあるという利点もあります。インプラント治療を検討する際は、メリットとデメリットを十分に理解し、自分に最適な治療方法かどうかを確認しましょう。
Merit
メリット
- 人工歯根によりしっかりと噛めるようになる。
- 周囲の歯を削る必要がほとんどない。
- 骨に人工歯根を埋入するため、噛み合わせが安定する。
- 噛む力の衰えを防ぐ。
Demerit
デメリット
- 自由診療になるため、保険診療に比べ費用がかかる。
- 外科手術が必要になるため、患者様に体力的な負担がかかる。
- 術後に痛み・腫れ・出血・合併症を伴う可能性がある。
- 術後も定期的なメインテナンスをしないと、機能が落ちやすくなる。
- 全身的、局所的要因によりインプラントが入れられない場合がある。
当院のインプラントの流れ
カウンセリング
念入りなカウンセリングにて患者様のご希望をお伺いした上で、治療方法、治療期間、費用など一人ひとりオーダーメイドな治療計画を立てます。同時にインプラントに関する正しい情報知識を共有させていただき治療を行っていきます。
術前検査
インプラントを埋入する周辺組織には神経、血管、副鼻腔など様々なものが存在しております。必ずCT撮影を行い周辺組織の状態を術前に把握する必要があります。術前検査をしっかり行わないとどれだけ熟練した医師であっても神経損傷や血管損傷を引き起こしてしまう可能性があります。手術と同等かそれ以上に大切です。
CTだけでなく口腔内写真やレントゲン撮影も行います。
治療計画
検査で得られた情報をもとに治療計画を作製し患者様と共有させていただきます。
また改めてインプラントについてのご不明点やご不安点がないか確認させていただきます。遠慮なくご相談ください。
インプラント手術
治療計画に沿って一回法、二回法、抜歯即時埋入法で手術を行います。
メインテナンス
インプラント埋入後は、いかにより良い状況を管理、維持できるか、つまりメインテナンスが必須となります。年に約2~4回のメインテナンスによる来院をお願いしています。
インプラント治療における一回法、二回法、抜歯即時埋入法について
一回法
歯肉を切開し、ドリルで顎の骨に穴をあけていきます。
その穴にインプラントを埋入し、歯肉から露出させた状態でアバットメントを被せます。
顎の骨とインプラント体が結合する期間を経て、上部構造である被せ物を装着します。
通院回数も少なく、体への負担も少ない方法ですが、すべての方に適応できるわけではありません。
二回法
二回法は一度目のインプラント手術の際に一度歯茎がインプラントを覆うようにし歯茎に覆われた状態で骨と結合するのを待ち、二度目の手術にて歯茎に穴を開け、被せ物を装着します。
顎や歯茎の骨が少ない方に適した方法です。
また感染リスクが低いのが特徴と言えます。
抜歯即時埋入法
文字通り、歯を抜いたその日にインプラントを埋入する方法です。通常抜歯をした場合、細菌感染を起こさないように、歯茎や骨が回復するまで、数週間から数か月待つ必要がありますが、口腔内環境が良い方や、あごの骨の厚みと高さが十分にある方に適応できる方法です。
いずれの方法もメリットデメリットがございますので、しっかりと相談した上で患者様の口腔に合わせて手術方法を決定していきます。
当院で扱っている
インプラントについて
実績の多い「ストローマン」を採用

インプラント治療は一度施術したら、一生涯使い続けたいものです(もちろん途中で撤去が必要になることもありますが、外科的治療であるため、侵襲を最小限に抑え、できるだけ長期間使用できるようにしたいと考えています)。
当院では、歴史と学術的な裏付け、実績のある「ストローマンインプラント」を採用しています。ストローマン社は1954年に設立され、以来常にインプラント業界をリードしてきた信頼のある企業です。私たちは、このブランドのインプラントを使用することで、患者様に安心・安全なインプラント治療を提供したいと考えています。
インプラント治療の
費用の詳細について
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診査診断(CT/スキャナー)¥16,500
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インプラントガイド¥55,000~110,000
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インプラント1本¥275,000治療期間・回数:3~9ヶ月
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上部構造(ジルコニア)¥165,000~220,000
GBR(骨誘導再生療法)
歯周病などが原因で骨が痩せてしまい、インプラント埋入するために必要な骨が足りない場合に施される治療法です。
歯肉を剥離して骨を作りたいところに骨補填材を内部に入れ、骨の再生を促します。
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GBR(骨誘導再生療法)¥33,000~110,000治療期間・回数:1~2回
Merit
メリット
- 骨補填材を使用することで術後の身体の負担が軽減される
- 骨が少ない方でもインプラント治療が行える
Demerit
デメリット
- 自由診療になるため、保険診療に比べ費用がかかる。
- 術後に腫れが出る場合がある。
ソケットリフト
上顎の骨を増やすための治療法となります。骨補填材を入れて、骨の再生を促す治療法ですが、増やす骨量が少ない場合に行われる施術です。
インプラント埋入と同時に行われるため、傷口が小さく済みます。
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ソケットリフト¥55,000~110,000治療期間・回数:1~2回
Merit
メリット
- 上顎の骨が薄い場合にもインプラント埋入が適応できます。
- インプラント埋入手術と同時に行えるため、治療期間が短くなります。
Demerit
デメリット
- 自由診療になるため、保険診療に比べ費用がかかる。
- すべての方に適応できるわけではない。
サイナスリフト
上顎の骨を増やすための治療法となります。骨の厚みが8mm未満の場合など、多くの骨を補う必要がある場合に適応します。小鼻の腋の上顎洞に窓を作り、骨補填材を埋入して骨の再生を行う方法です。
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サイナスリフト¥175,000~275,000治療期間・回数:1~2回
Merit
メリット
- 上顎の骨がかなり薄い場合にもインプラント埋入が適応できます。
- 上顎洞粘膜を直視して行うため、万が一の場合にも対応できる。
Demerit
デメリット
- 自由診療になるため、保険診療に比べ費用がかかる。
- すべての方に適応できるわけではない。
インプラント治療の症例
歯根破折で抜歯した部位にインプラント修復した症例

Before

After
治療内容 | 初診時、右下第二大臼歯に歯根破折がみつかりました。歯根破折した歯は保存不可のため、他の親知らずと一緒に抜歯を行いました。骨の治癒を待ち3か月後にCT撮影をし、充分に骨の治癒が確認できたため、インプラントを埋入しました。さらに3か月後、インプラントと骨の結合を待ってから上部構造の型取りをし、ジルコニアクラウンの上部構造をセットしました。 |
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治療期間・治療回数 | 約6か月 |
治療費用 | インプラント(上部構造込み)495,000円 |
リスク・副作用 | インプラント周囲炎のリスク、歯肉炎のリスク、インプラント体・上部構造の破損のリスク |
備考 | 今回、最後方臼歯に歯根破折が認められたため患者様と相談の上、抜歯してインプラント修復処置を行いました。最後方臼歯は力学的にもとても力がかかる部位です。 今後は他の歯が破折したり、インプラントの破損が起きないようナイトガードや咬筋ボトックスを併用して力のコントロールをし予防していけたらと考えています。 |
よくある質問
インプラント手術は痛いですか?痛いのは苦手なので、とても怖いんですが…
当院では、麻酔医がおりますので、静脈内鎮静法(リラックス歯科)により、リラックスした状態で治療を受けることが出来ます。
術後に腫れや痛みが出る方もいらっしゃいますが、処方された痛み止めを用いることで、解決出来ます。
当院には、歯科治療恐怖症の方でもリラックスして治療を出来る環境を整えておりますので、安心していらしてください。
他院で「顎の骨が薄く、インプラント手術が出来ない」と言われました。インプラントする方法はないのでしょうか?
当院では、顎の骨が薄い方でもインプラント治療を可能にする、骨造成治療(GBR、ソケットリフト、サイナスリフト)を行っております。
他院でインプラントできないと言われた方も一度ご相談ください。