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「口をぽかんと開けている子」それ、発育に影響あるかも?
~歯並び・顔つき・健康にかかわる“お口ポカン”を見逃さない~
はじめに:かわいい仕草、では済まされない“お口ポカン”
「うちの子、気づくと口がぽかんと開いている」「テレビを見ている時、ずっと口が開いてるかも?」
こんな様子、見覚えありませんか?
一見するとかわいらしい日常のひとコマに見える“お口ポカン”。しかし実は、将来の歯並び・顔つき・全身の発育にも関わる重要なサインかもしれません。
このコラムでは、「なぜ口が開いてしまうのか?」「どうして問題なのか?」「家庭でできる対策は?」という疑問にお答えします。
そもそも“お口ポカン”とは?
医学的には、**「口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)」**と呼ばれる状態で、無意識に口を開けてしまっていることを指します。
通常、鼻呼吸ができている健康な状態では、意識しなくても自然と口が閉じています。ところが、口呼吸が習慣化している子どもは、常に口が開いたままになり、舌や顎の筋肉、骨格に影響を及ぼしてしまうのです。
どうして口が開いてしまうの?
主な原因は以下のようなものが考えられます。
1. 鼻詰まり・アレルギー性鼻炎
鼻で息ができないため、口呼吸になりやすくなります。
2. 扁桃腺・アデノイドの肥大
喉の奥にあるリンパ組織が大きいと、気道が狭くなり、鼻呼吸がしづらくなります。
3. 舌の位置の異常(低位舌)
本来、舌は上あごに軽く接しているのが理想ですが、舌の筋力が弱いと舌が下がり、口が開きやすくなります。
4. 姿勢の悪さ・体のゆがみ
猫背や前のめりの姿勢が続くと、呼吸が浅くなり、自然と口呼吸になりがちです。
「お口ポカン」が引き起こす悪影響
一見すると些細な癖ですが、実はさまざまな影響があることがわかっています。
1. 歯並びや顎の発育に影響
舌は本来、上あごに触れて歯列を内側から支える役割があります。舌が下に下がっていると、歯列が広がらず、出っ歯・受け口・ガタガタの歯並びになりやすくなります。
また、口呼吸が続くと口の周りの筋肉が正しく使われず、顎の発達が妨げられることも。
2. 顔つきに変化が出る
長期的に見ると、面長で鼻の下が間延びした印象になったり、顎が後退して見える“おとがい後退”になることもあります。
3. むし歯・歯周病・口臭のリスク増加
口が開いていることで、唾液による自浄作用が弱まり、口の中が乾燥。その結果、むし歯菌・歯周病菌が増殖しやすくなります。
4. 睡眠の質・集中力の低下
口呼吸は浅い呼吸につながりやすく、睡眠の質が下がると言われています。子どもの場合、いびき・夜間の多動・日中の集中力低下につながることも。
自宅でできる!お口ポカンのチェック方法
お子さんが以下の項目にいくつ当てはまるか、確認してみましょう。
- いつも口が開いている
- 食事の時にくちゃくちゃ音がする
- いびきや寝言が多い
- ぽかんとした表情が多い
- 口臭が気になる
- 歯並びが気になる
- 鼻が詰まりやすい
3つ以上当てはまる場合は、一度歯科または耳鼻科へのご相談をおすすめします。
歯科医院でできる対策
● 歯並び・顎の発育の確認
子どもの口元の発育を見て、必要であれば矯正のご提案や経過観察を行います。
● 舌・口周りの筋力トレーニング(MFT)
“お口ポカン”を改善するための口腔筋機能療法を指導します。家庭でも簡単にできるトレーニングで、鼻呼吸の定着を目指します。
● 唾液量や口腔内の衛生状態のチェック
口呼吸が原因で起こる乾燥や細菌の増加を早期に把握し、予防的ケアを行います。
おうちでできる予防のポイント
- 鼻呼吸を意識させる声かけ
- 姿勢を正しく保つ習慣づけ
- よく噛んで食べるようにする
- 口を閉じる意識を持たせる(口テープ・体操など)
まとめ:お口ポカンは成長のサインでもある
「うちの子、口を開けてるかも…」と不安になるかもしれませんが、これは成長の中で誰にでも起こりうること。大切なのは、“気づいてあげること”と“早めの対応”です。
ドルミーレデンタルオフィス表参道では、お子さまのお口まわりの発育チェックも行っております。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
一緒に、お子さまの健やかな発育をサポートしていきましょう。